Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
それから
それから
Lesen Sie それから von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.794 Zeichen · 347 Bildschirme
「三千代さんの君に詫まる事と、僕の君に話したい事とは、恐らく大いなる関係があるだろう。或は同じ事かも知れない。僕はどうしても、それを君に話さなければならない。話す義務があると思うから話すんだから、今日までの友誼に免じて、快よく僕に僕の義務を果さしてくれ給え」
「何だい。改たまって」と平岡は始めて眉を正した。
「いや前置をすると言訳らしくなって不可ないから、僕もなるべくなら率直に云ってしまいたいのだが、少し重大な事件だし、それに習慣に反した嫌もあるので、若し中途で君に激されてしまうと、甚だ困るから、是非仕舞まで君に聞いて貰いたいと思って」
「まあ何だい。その話と云うのは」
好奇心と共に平岡の顔が益真面目になった。
「その代り、みんな話した後で、僕はどんな事を君から云われても、やはり大人しく仕舞まで聞く積りだ」
平岡は何にも云わなかった。ただ眼鏡の奥から大きな眼を代助の上に据えた。外はぎらぎらする日が照り付けて、縁側まで射返したが、二人は殆んど暑さを度外に置いた。
代助は一段声を潜めた。そうして、平岡夫婦が東京へ来てから以来、自分と三千代との関係がどんな変化を受けて、今日に至ったかを、詳しく語り出した。