Japanische Klassiker mit Furigana
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それから
それから
Lesen Sie それから von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.794 Zeichen · 347 Bildschirme
四
そうして妻を迎えて、得という一字名になった。その時は自分の命を助けてくれた高木はもう死んで、養子の代になっていた。東京へ出て仕官の方法でも講じたらと思って色々勧めてみたが応じなかった。この養子に子供が二人あって、男の方は京都へ出て同志社へ這入た。其所を卒業してから、長らく亜米利加に居ったそうだが、今では神戸で実業に従事して、相当の資産家になっている。女の方は県下の多額納税者の所へ嫁に行った。代助の細君の候補者というのはこの多額納税者の娘である。
「大変込み入ってるのね。私驚いちまった」と嫂が代助に云った。
「御父さんから何返も聞いてるじゃありませんか」
「だって、何時もは御嫁の話が出ないから、好い加減に聞いてるのよ」
「佐川にそんな娘があったのかな。僕も些っとも知らなかった」
「御貰なさいよ」
「賛成なんですか」
「賛成ですとも。因縁つきじゃありませんか」
「先祖の拵らえた因縁よりも、まだ自分の拵えた因縁で貰う方が貰い好い様だな」
「おや、そんなものがあるの」
代助は苦笑して答えなかった。
四
代助は今読み切ったばかりの薄い洋書を机の上に開けたまま、両肱を突いて茫乎考えた。