Japanische Klassiker mit Furigana
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だだらだんべえ
だだら団兵衛
山本 周五郎
Lesen Sie だだら団兵衛 (だだらだんべえ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.271 Zeichen · 25 Bildschirme
「御墓前で腹を切り、お跡を追います」
光政どうにも手がつけられぬ。
「よいよい、考えておく」
とさげた。しかしどうかして家中に留めておきたいものと色々思案したあげく、南部八郎太というを召して、どうにかいたせと命じた。
この南部八郎太というのが、池田家でも名うての強情我慢家で、あえて巻狩のおり、大熊と組打をしたり、雪中裸になって庭前で酒盛をひらいたり、二七日の断食をしたら首をやると云われ、みごと十五日間食を断って、首の代に詫証文を取ったり、その外数知れぬ奇矯な行いをして、ようやく弛緩しはじめた家中の士気を鼓舞することに勉めていた。
「何とかいたします」
と受合った八郎太。二三日考えていたが、何か思いついたとみえて、ある日、馬を駆って団兵衛の邸へ乗りつけ、玄関先に立はだかって、
「やあ、だだら団兵衛と申す強欲者はいるか、南部八郎太問訊したきことあって参った、出合え!」
と喚きたてた。かくと聞くより団兵衛はおっ取刀で玄関へ出て来た。
「拙者がたたたらたららら」
急いているから吃りかかるのへ八郎太押冠せて、
「汝いずくの馬の骨か知らぬが、殿の御愛顧をよきことに二百石という高禄を頂戴いたしたよし奇怪なり、元来畠山に勝ちしも詐略を用いたと聞く、これまことの勝にあらず、二百石などという手柄ではあるまいが!」