Japanische Klassiker mit Furigana
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だだらだんべえ
だだら団兵衛
山本 周五郎
Lesen Sie だだら団兵衛 (だだらだんべえ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.271 Zeichen · 25 Bildschirme
と少し皮肉な調子になって、
「日頃あれほど仲の悪かったそのほうが、どうして重罰を怖れず、あくまで匿い通したのか?」
団兵衛は平伏して、
「は、恐れながら、私は八郎太を無二の親友と存じおります、ただ」
と八郎太をかえりみて、
「お役向のことについては、私ども両人ともはばからず思うところを申述べますので、衝突いたすもまた当然のことと存じます、元来心の底まで知合った友ならでは、喧嘩も口論もないはずでござりましょう!」
と答えた。
「八郎太はどうじゃ」
と光政が訊く、
「は、危急の場合、安んじて妻子を預けましたことにて御賢察を願いまする」
深く二度三度頷いた光政は、
「あっぱれこれこそ武士の交りじゃ、感じ入ったぞ、そこで団兵衛には何か褒美をとらせたい、望みのものがあらば申せ」
「恐れながら、望みのもの、ござります」
団兵衛が平伏して云った。
「八郎太の家族を匿い、あくまでお上を偽り奉った罪によって、なにとぞ切腹を申付けられたく、この儀望みにござります」
「いやそれはならぬ、すでに八郎太の罪ならぬことも分ったではないか」
「しかし」
と団兵衛は光政の言葉を遮った。
「しかし、一旦お上を欺き奉った罪は消えませぬ、これを万一お赦しあれば、国の掟の乱るるは必定、是非切腹をお申付けくだされ」