Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だだらだんべえ

だだら団兵衛

山本 周五郎

Lesen Sie だだら団兵衛 (だだらだんべえ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.271 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

と云われた。隠すより顕るるで、とんだことが知れたものだと思ったが、

「はっ、よしなきことでお耳を汚し恐入ります。団兵衛たしかに鈴鹿の裏道で、裸に剥かれましてござります!」

憚るところなく答えた。傍に聞いていた池田光政は思わずふふふふと吹出してしまった。なにしろ身丈六尺に余り、筋骨隆々として、見るからに豪傑らしい団兵衛が、裸に剥かれたと云うのだから吹出すのが当り前である。

「多々羅ほどの者がやみやみ小盗人の野詰に逢うとは受取れぬ、仔細があろう」

高虎は不機嫌だ。

「仔細と申すほどのことはござりませぬが、その節はお上の御用命にて、京へ使者に行く途中でござりました!」

「うん」

「峠手前にかかりますと、大蛇嶽なにがしと名乗って十四五名の賊ども、前後をはさんで身ぐるみ脱げと迫ります、腰に備前長船三尺二寸、山男の三十五十斬って通るは易し! とは存じましたが、退いて考えますに私は君の使者に立つ途上、勝負に万一の悲運あって怪我などいたさば、役目を果すことできず不忠の第一と思い、まず所持の金子を与えて、衣服大小は使命を果して帰るまで貸してくれと申し談じたところ、賊も心得ある者か貸そうと云って無事に通しました」