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Japanische Klassiker mit Furigana

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とうげのちゃや

とうげの茶屋

小川 未明

Lesen Sie とうげの茶屋 (とうげのちゃや) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.035 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「それは、いつのことですか。」

「つい、二、三日前のことで、まだうす暗くなったばかりのころだそうだ。」

そうきくと、おじいさんの目へ、二、三人の若い女れんが、ぺちゃくちゃとしゃべりながら、この家の前を通った、姿が浮かびました。その中の一人は、背にさけをぶらさげていたが、からだをゆすって笑うたびに、さけが、右へ、左へ、ぶらぶらと、振り子のようにうごいて、途中で落ちなければいいがと、こちらから見ていて、思ったのを記憶に呼びもどしました。

「これから、寒くなって、えさがなくなると、どんないたずらをするかしれない。」

助役は、こういって、たばこに、火をつけました。

「どこか、道で落としたのでありませんか。」と、おじいさんは、いいました。

「なに、逃げていくきつねのうしろ姿を見たというから、ほんとうのことだろう。」と、助役は、そう信じていました。

「おじいさん、きつねなんか、まあどうでもいいがね、それより、来年はこの前をバスが通るというじゃないか。」と、助役は、あらたまって、さもおおげさに、いいました。

「バスがで、ございますか。」

「まだ、知らないとみえるな。そうしたら、いままでのように、歩くものがなくなるだろう。