Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたりのおばさん
ふたりのおばさん
室生 犀星
Lesen Sie ふたりのおばさん von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.817 Zeichen · 10 Bildschirme
やはり目が細く、なりが高かったが、いつでもリョウヘイはそこでおばさんに、着もののほころびを縫ってもらっていたが、おばさんはそんなことをめんどうくさそうにはしない、リョウヘイが用事もないのにふらりとはいってゆくと、おばさんはきっと呼んで、かえろうとするリョウヘイにいった。
「あ、ちょっと、着ものがほころびているから縫ってあげよう。」
リョウヘイは着ものをぬぐわけにゆかないから、いつも着たまま縫ってもらうのであるが、おばさんはきまってこういった。
「ぬぎましたというんですよ。」
「ぬぎました。」
「それでいいわ。着て縫うときはいつでもそういうんですよ、だれかがきいていますからね。」
「だれが聞いているの。」
「針の神さまなんですよ、着ていて縫うことは針の神さまに悪いからね。」
リョウヘイはふしぎな気がしたが、やはり、ぬぎました、といったほうが安心であった。
お茶のときにテツビンをシキイの上に、リョウヘイはある時にじかに置いたことがあった。テツビンの底が焼けて熱かった。
「リョウヘイさん、シキイというものには親のひたいがあるんですよ、だから、熱いものをおいてはいけません。