Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたりのおばさん
ふたりのおばさん
室生 犀星
Lesen Sie ふたりのおばさん von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.817 Zeichen · 10 Bildschirme
一 カニと機械
一 カニと機械
子どものくせにどうしてタカダのおばさんの家に、たびたび遊びに行ったかといえば、それはおばさんが話しぶりもやさしく子どものいやがるようなことをいわないからであった。子どものいやがることをいうおばさんは、いつもきまって意見がましくつべこべとしかるような調子で物をいうからである。タカダのおばさんの家はダイクさんだった。ダイクさんだったから坂の上に家を建てて住んでいたが、その家は妙な家で、坂の上であるから二階が普通の家のように、道路からすぐはいられる土間になっていたが、中にはいると階下が崖をえぐり抜いてできあがっていた。ちょっと見ると、ヒラヤであるが、実際は二階であった。
その坂の上からすぐ大川になり、ガケがつづいていて、飲料水をとるために、清水のわくガケのかみ手からカケヒを引いてあって、そのカケヒの水がおばさんの家のお勝手に年じゅう、そそいでいた。リョウヘイはおばさんの家に行くとすぐカケヒのもとである清水のわくかみ手に、ガケをつたってカニをつかまえにいった。清水のわくところは小さい泉になっていて、じくじくした土の穴の中に、ツメの赤い小さいカニがたくさんにいた。