Japanische Klassiker mit Furigana
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme
蟹に似ているでしょう? 大将の体恰好が」
「成程」
「勲三等になった時、社員が祝賀会を催したんです。大将、大喜びでした。酔っ払って、歌い出したんです。上の句は忘れてしまいましたが、『ガラマサどんの横這い這い』ってんです」
「はゝあ」
「ガラマサどんの横這い這い、キンキラキンのキンキラキン」
「成程。そんな恰好をしたんですか?」
「えゝ。如何にも蟹らしいでしょう。それに体つきが似ていますから、以来ガラマサどんで通っています」
「何処の言葉ですか?」
「熊本の方言だそうです。大将は熊本の産です」
と香川君はガラマサどんの由来を説明してくれた。
然う聞けば皆ガラマサどんと呼んでいる。無論、陰へ廻ってのことで、面と向っては社長様々だ。
「昨夜は到頭ガラマサどんに取っ捉まってしまったよ」
「金曜の晩に行くものじゃない。大将、手ぐすね引いて待っているんだ」
「道理で初めから取り持ちが好いと思ったよ」
「お師匠さんが来ていたろう?」
「うむ」
「何をやったい?」
「例によって日吉丸三段目さ。君、立派な見台を拵えたよ」
「ふうむ」
「上下も出来た」
「着て語ったかい?」
「うむ。でっぷりしているから、如何にも太夫さんらしい」