Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
マリア・バシュキルツェフのにっき
マリア・バシュキルツェフの日記
宮本 百合子
Lesen Sie マリア・バシュキルツェフの日記 (マリア・バシュキルツェフのにっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.569 Zeichen · 24 Bildschirme
おさない早熟なマリアは、同じニイスにいて、往来で一二度ばかり見うけたイギリスの公爵Hに熱中なのである。
「私は慎しい少女だから、自分の夫になる人より外の男には決して接吻しない。私は十二から十四まで位の少女には誰もいえないようなある事を誇としていい得る。それは男に接吻されたこともなければ、また男に接吻したこともないという誇である。――」
マリアは、自分を見知りもしない公爵Hに夢のような熱中を捧げると同時に、その愛人のGを観察して嫉妬もしている。どうして、彼女の周囲の腐敗した上流社交人たちは結婚に対して、それを愚弄した考えを抱くのかを、小さい鋭い頭で疑っている。「夫と妻は互に公然と愛し得るからだろうか? それは罪でないからだろうか? 禁じられていないものは価値少く見えるからだろうか。また秘密を楽しめるものの方が愉快だからだろうか! 決してそんなはずはない。私はそう思わない!」好奇心というよりは探求心、精神のこの健全さ、一徹さが早熟な貴族の娘としてのマリアのうちにあることは注目に価する一つの貴重な特徴である。そして、彼女は自分の弟のポオルの生きかたについてまじめな心痛を語っている。