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Japanische Klassiker mit Furigana

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マリア・バシュキルツェフのにっき

マリア・バシュキルツェフの日記

宮本 百合子

Lesen Sie マリア・バシュキルツェフの日記 (マリア・バシュキルツェフのにっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.569 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

「しかし、気の毒なバスチャン・ルパアジュは外出する。彼はここまで運ばれて来て、クッションの上に両足をのばして安楽椅子にかける。私は、その直ぐそばのもう一つの安楽椅子にかける。そうして六時までもそうしている。」マリアは全部白ではあるが、布地とつやの様々の変化を美しくあしらった部屋着を着ている。「バスチャン・ルパアジュの目はそれを見てうれしそうに見張った。――おお、私に描くことができたら! 彼はいう。そうして私も! もうだめ、今年の画は!」

十月二十日

「天気がすぐれてよいのにかかわらず、バスチャン・ルパアジュは森へ行かないでここへ来る。彼はほとんどもう歩くことができない。彼の弟は彼を両腕の下から支えて、ほとんどかつぐようにしてつれて来る。……この二日間、私の床は客間に移された。でも部屋が非常にひろくて、衝立や大椅子やピアノで仕切られてあるから、外からは見えない。私には階段をのぼるのが困難である。」

マリア・バシュキルツェフの日記はここで終っている。マリアはこの日から十一日後、一八八四年十月三十一日に二十四歳の生涯を終った。バスチャン・ルパアジュはそれから四十日経った十二月十日に死んだ。