Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

モスクワいんしょうき

モスクワ印象記

宮本 百合子

Lesen Sie モスクワ印象記 (モスクワいんしょうき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.941 Zeichen · 42 Bildschirme

Aozora Bunko

革命前と後のロシア比較論なども出て、その論に対しては私の頭の中に夥しいクウェスチョンマークが発生したが、やがて一人が、忿懣を感じるような口調で云った。

「兎に角ロシアは泥沼ですよ、一遍足を入れたらもう抜かれやしない。その証拠にロシアで商売して金儲けした人間なんぞありゃしません。損に損する、それでいて、何故だかやっぱりロシアから足は抜かれない――全く泥沼さ」

この言葉は私の感情に、丁度母親の胸を蹴る赤坊の足の感じと同じ快い効果を及ぼした。愉快になって私は笑い、それは本当です、と賛成した。私は、ロシアの深さ、彼を憤らすその深さとそれに伴う大きさ、重さを感じ知っている。そして、私は、彼とは正反対にその民族的なロシアの深さを殆ど熱情的に愛する。この深さ、大きさこそ、我等をこのように吸いよせ魅するところの、魅力の第一の胚であると思う。ロープシンは、フランスやスイスで、この一種特別な深さを見つけることができなかったのであろう。ジョン・リードの若いアメリカの眼は、この深さを理解し、民族のあらゆる天才と醜聞の孵卵場をそこに認めたのではなかったろうか。いわゆるロシア気質のエッセンスとして文学とともに外国に流布していた合言葉、一九一七年以前の「ニチェヴォー」