Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
モスクワいんしょうき
モスクワ印象記
宮本 百合子
Lesen Sie モスクワ印象記 (モスクワいんしょうき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.941 Zeichen · 42 Bildschirme
ただYにとっていくらかの困難がある。というのは、すべて文学批評の本が、小説とは違ういやに読みにくい活字で印刷されている通り、講壇の上においても、ペレウェルゼフの言葉は、Yの聴覚と調和しがたい。それでもYは、日本からの黒いおかっぱを、やっぱりごみだらけの講堂にあらわす。そして十九世紀のロシアにおける貴族文学、中流文学、民衆の文学について話されているはずのものを聴くであろう。
私は、その間ホテルの室にいる。貴重な独りの時間を貪慾に利用しようとする。
それから、ロシア語初等会話を、B夫人についてやる。――
モスクワにきて私の深く感じたことが一つある。それは、現代のСССР《エスエスエスエル》が外国人の旅行者に対して、どんな行届いた観光の案内役を設けているかということだ。モスクワの停車場へ下りる。午後三時迄の時間であったら、彼はタクシーをやとい、まっすぐ、マーラヤ・ニキーツカヤ通りの対外文化連絡協会へ行けばよい。もとは金持の商人の邸宅であったその建物の、下の広間の、隅の事務机に向って歩け。そこには髪の黒い、眼の大きい美しい二十七歳の女が坐っている。彼が日本語とイタリヤ語以外の言葉を話せば、翌朝から彼が丁度茶を飲み終ったという時刻に、協会から案内者が派遣されるであろう。