Japanische Klassiker mit Furigana
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 一寸法師 (いっすんぼうし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.475 Zeichen · 194 Bildschirme
雇人の内二人だけそろわなかった。小間使の小松は頭痛がするといって女中部屋で寝ていたし、運転手の蕗屋は二三日前から実家へ帰って不在だった。
明智はそんな風に、大勢を一室に集めて訊問の様なことをやるのは余り好まなかった。いつもの遣り口とは違っていた。だが、今彼は三千子の身体が(それは恐らく死体だったかも知れないが)どんな風にして山野邸を運び出されたか、その点だけを大急ぎで調べる必要があったのだ。
山野夫人はけげん顔の雇人達に明智小五郎を紹介して、何なりと彼の質問には、少しも遠慮せず答える様にと諭した。
「こちらのお嬢さんが行方不明になられてから、つまり四月二日ですね、あれからこっちのこのお邸に出入りした人を、出来るだけ思い出して欲しいのです」明智はすぐ様本題に入った。そして先ず玄関番の書生の方に目を向けた。
書生の山木は、ニキビ面を少し赧らめて、思い出し思い出し来訪者の名前を列挙した。そして、この男女合せて、十五六名の人達は皆長年の知合で、少しも疑うべき所はないとつけ加えた。夫人もその点は同意見だった。
「その内に、何か大きな品物をお邸から持出した人はありませんか。