Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さんにんのそうせいじ
三人の双生児
海野 十三
Lesen Sie 三人の双生児 (さんにんのそうせいじ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.806 Zeichen · 87 Bildschirme
そして連れこんだのは、市内の某病院だった。彼はそこで顔の利く方と見えてズンズン通っていった。そして妾を「レントゲン室」と表札の懸っている部屋へ入れて、三十分間あまり、ジイジイとレントゲン線を発生させて、妾の腹部を覗いたり、写真を撮ったりした。その間、彼はまるで人が違ったように無口だった。
それが済むと、彼は始めて微笑を浮べながら、妾を労らった。それから再び外へ出て不忍池を真下に見下ろす、さる静かな料亭の座敷へ連れこんだのだった。いよいよ貞雄は妾に重大なことを云おうとするに違いなかった。妾は並べられたお料理なども全く目に入らないほどの緊張を覚えたのだった。
「珠枝さん――」
と貞雄は静かに呼びかけた。
「貴女は僕に聞きたい色々のことがらを持っているだろうネ。イヤ、暫く黙っていてくれたまえ。僕が適当な順序を考えて一応話をするからどうか気を鎮めてよく聞いてくれ給え。――まず真一君を殺した犯人のことだが、それは今日、本人の自白によってハッキリ分ったよ」
「まア、誰なのでしょう」
と妾は思わず乗りだした。
「そう興奮しちゃいけない。――その犯人というのは、やはり速水女史だった。