Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
(言っている所へ、三平が、きたないなりをした若い男の肩をこづくようにして連れて入って来る。そのうしろから圭子が入って来る。若い男はズボンをはき、藁くずなどの取りついたクシャクシャの頭髪に、真黒によごれたはだし。捕えられたための悪びれた様子は全くなく、ただいぶかるような表情の氷りついたようになった瞳で、喋る相手をキョトリと見ている。最後まで一言も言わないが、それは、言うべき事を持っていながら、何か理由が有って言わないのではない。だから、此の室の人間の中では、この男が一番落ちついている。時々、シャックリをする)
三平 (柴田に)犬小屋から、へんな人間の足のようなものが突出しているから覗いて見たら、中でスースーいびきをかいて眠っているんですよ。(男の額を指でグイと突いて)おい、ユー! なんとか言ったら、どうだね? ぬすんだろう、お前がそこから、パンを? (男、三平を見て、ヒョコリとおじぎをする。サーカスで馴らされた熊などがするように単純きわまる、無表情な頭のさげかたである。そして再びボンヤリ三平を見て、シャックリをする)
柴田 ……しかし、そうだとすると、この室に入って来たことになるが? この室には私らが居たんじゃから――