Japanische Klassiker mit Furigana
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
Lesen Sie 三枚続 (さんまいつづき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.572 Zeichen · 124 Bildschirme
月が出て時鳥が啼くのを機掛に、蒲鉾小屋を刎上げて、その浴衣で出ようというもんだな、はははは。」
「ようがすよ、もう沢山だ、何もそんなに改って今日という今日、脂を取んなさるこたあねえ、食潰しの極道にゃあ生れついて来たんだもの、天道様だって数の知れねえ人形を拵えるんだ、削屑も出まさあね、」と正直なだけに怒りッぽい、これでもまだ若いんだから、愛吉は拗ね気味で横を向く。
「ほい、気に障ったら堪忍しねえ、言ったって治らねえ位のこたあ知ってるんだい、言葉の機よ、己だってまだ人に意見を言う親仁形は役不足だ、可いや、喧嘩なら加勢をしよう、対手は何だ。」
「そ、それがね親方、」とたちまち嬉しそうな顔色で、
「ちっと組合違いの人間でさ。」
「ふむ、船頭か。」
「いいえ。」
「馬士か。」
「詰らねえ。」
「まさか乳母どんじゃあるめえな。」
「親方、真面目に聞いておくんなさいというに。聞くだけで可いんだから、私あまた話すだけでもちったあ胸が透くだろうと思うんで。へい、ここの処へ込上げて来やあがって。」と手を懐にしたまま拡げた胸に斜にかかってる守の紐の下あたりを、はたはたと叩いて見せる。
「可し可し、私が聞こう、どうしたんだ。