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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Lesen Sie 三枚続 (さんまいつづき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.572 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

、度々上ると、お夏様が気を揉んでお構い遊ばして、却ってお邪魔だからと、こんなに申しまして、へい。」

「そうかい、お前がちょいちょい来てくれるんだもの。佃島からは大変だ、今度逢ったら宜しくと申してくんなよ。」

「難有うございます、私はどうもちっとも御用にゃ立ちませんで、ほんのもうお嬢様の癇癪、」

途端にお夏が帳場格子をコトコトと叩いて気を着けた。振向くと眉を顰めて、かぶりを振って見せたので、

「癇、」と行詰り、

「癇……癪なんぞお起しなすっちゃあ不可ません、紋床の親方なんぞも申しますが、気永に御養生なさいませんと、お焦れなさるのは一番毒ですって、」といいかけて、額の汗を拭いながら、愛吉は這身になり、暗い蘆戸を覗入れるようにして、

「もし御新造様え。」

ややあって、

「あいよ。」

「そして早くよくおなんなすって、またお襟でもあたらして下さいまし、そうまずくはありませんや、剃刀だけは御用に立ちます。」としんみりする。

「涼しくなったら可かろうと思うよ、今夜あたりは余程心持が可いようだよ。」

しばらく言が途絶えたが、

「お夏や。」

「母様。」

「先刻うとうとしていると、戸外が大分騒がしかったようだっけ、」