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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Lesen Sie 三枚続 (さんまいつづき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.572 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

五

」

「先生、聞いておくんなさるかい、難有え、こりゃ先生だとなほわかりが早い、対手はね、先生なんざ御存じじゃありませんか、歌の師匠ですよ。」

紋床は口を挟んで、

「ああ、中洲の清元の。なるほどこいつあ大望だ、親の敵より大事に違えねえ、しかし飛んだ気になったぜ、愛、お前ありゃあ不可えや、まるで組合が違ってらあ。」

「何がえ、親方。」

「お津賀さんのことだろう。」

「ありゃ、師匠じゃありませんか。」

「唄の師匠よ。」

「何を、私なあ味噌一漉てえやつなんです。」

「味噌一漉? ああ三十一文字か。」

「その野郎だ。」と、愛吉は胸を張った。

五

「歌の先生、三十一文字の野郎で、それが敵、へい、」とばかりで紋床も変に思い、金之助もその意を得ない様子である。

愛吉は熱心面に顕れ、

「先生、貴客知っていらっしゃりやしませんか、その三十一文字の野郎てえのを、」

「何というね、そしてどこの、」

「居る処は根岸なんで、」

「根岸か、」

「へい、根岸の加茂川亘ッてんです。」

「加茂川亘。」と金之助は口の裡でその名を言った。

紋床は背後へ廻って、

「神主様みてえだな。」

金之助は更めて打頷き、

「有名な先生だ、歌の、そうそう。