Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Lesen Sie 三枚続 (さんまいつづき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.572 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

「先生御串戯を、勿論あれです、お夏さんは華族てえと大嫌です。私が心も同一だ、癬は汚えに違いません、ですが、それがどうということはありませんよ。それからね、素肌を気にして腋の下をすぼめるような筋のゆるんでる娘さんじゃアありませんや。けれども私が出入をするようになったのは、こちらから泣附いたんです、へい。」

「手を合せて、拝みます、と口説いたか。」

「どういたし、……手前御慮外は申しません、泣ついたのは母親でさ。」

「ははあ、紋三郎がいったように、いつも酒の方の意見の義だろう。」

「いいえ、その時は生命にかかわります一件。」

「おや、お前それでも酒の他にかかわることがあるだろうか。」

「大有り、」といって愛吉は硝子杯の縁を圧えながら、金之助をじっと見て、

「串戯じゃアありませんでしたよ、まったく。

それがね、やっぱりその日なんです、事というと妙なもんで、何でもない時は東京中押廻したって、蜻一疋ぶつかりこはねえんですが、幕があくと一斉でさ。」

「大層感じたな。」

「まったくですから。」

「じゃあ何か、華族様へ御無礼を申したとあって、お差紙でも着いたのかい。」

「いえ、先刻も申しました通り、外科室の方へ呼ばれたんで、まずお座は濁りましたね。