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Japanische Klassiker mit Furigana

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したやそうわ

下谷叢話

永井 荷風

Lesen Sie 下谷叢話 (したやそうわ) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.971 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

枕山が後年に至るまで交を棄てなかった詩人は竹内雲濤、鈴木松塘、横山湖山、長谷川昆渓、関雪江である。

この年天保七年江戸は春の末より雨のみ多く、梅雨は長延いて初秋に至るもなお晴れる日がすくなかった。則天保凶作の歳である。星巌は「苦霖行」を賦して「雨毛更恐是兵凶。」〔雨毛タリ更ニ恐ル是レ兵凶ナラン〕といいまた「皇天降殃懲奢侈。」〔皇天殃ヲ降シ奢侈ヲ懲シム〕の如き語をなして時世を諷した。

六月の末大沼枕山は少壮の詩家両三人と相謀って不忍池の一酒亭に星巌を招待して藕花を賞した。『枕山詩鈔』に「観蓮ノ節前二日梁川星巌翁ヲ招キ、宮沢竹堂、比志島文軒、嶺田士徳ト同ジク小西湖ノ分香亭ニ飲ム。星巌翁詩先成ル。」としてある。しかし『星巌集』にはこの時に成った詩を次の天保八年に編録している。観蓮の節は六月二十四日である。我国において始めてこの節を賞したのは山本北山であるという。その事は詩仏の『詩聖堂詩話』に記述せられている。

枕山はこの時年十九、星巌は年四十八である。この日倶に荷花を賞した宮沢竹堂は『広益江戸諸家人名録』に従えば奥州の人にして、名は胖、字は広甫、通称左仲、青山五十人町に住した詩人である。