Japanische Klassiker mit Furigana
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ふちんぐんかんのみほん
不沈軍艦の見本
海野 十三
Lesen Sie 不沈軍艦の見本 (ふちんぐんかんのみほん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.749 Zeichen · 24 Bildschirme
何百本の空中魚雷をうちこもうと、到底あの驚異軍艦を撃沈することは出来ない。今や彼の灼けつくような好奇心は、かくも不思議な奇蹟を見せる驚異軍艦の構造の謎の只一点に集中されていたのであった。
「見せてくれ、あの驚異軍艦の中を! わしは直ぐ、あれを真似して百隻ばかりこしらえるんだ」
大統領は、あえぎながら、金博士の胸倉をとって哀訴した。
「御覧になれば、なんだこんなものかと思われるですよ。はははは」
と、金博士は謙遜とも皮肉とも分からない笑い方をして、大統領をはじめ、建艦委員たちを案内して、驚異軍艦ホノルル号についていった。
6
艦には、ふしぎにも、水兵一人居らなかった。そしてぷんぷんとゴムくさかった。
「一言にしていえば、つまりこの艦は、艦体を厚いゴムで包んだものと思えばよろしい」
と、博士はひどく気のなさそうな声でもって説明を始めた。
「しかし本当は、もっと複雑な構造をもっているんだ。今それをお目にかけよう。さあ、両傍へ分れてください」
そういうと、金博士は車のついた大きな電気メスをもちだして、甲板に当てた。すると甲板は火花を散らし、黒い煙をたてながら、まるで庖丁でカステラを切るように剪れた。