Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なかみとけいしき

中味と形式

夏目 漱石

Lesen Sie 中味と形式 (なかみとけいしき) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.539 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

を言うのです。ですがあなた方はまあどうお考えになりますか。オイケンの云う通りでよいと御思いですか、はたしてこの矛盾が一纏めになるものとお思いになりますか。また明かに矛盾しているというお考えでありますか。あなた方にこんな質問をかけたってつまらない、また掛ける必要もありません。が私はどう考えてもオイケンの説は無理だと思うのです。なぜ無理だと言いますと、資本家とかあるいは政府とか、あるいは教育者とか云うものが、総て多数の人間を相手にしてそうして、何か事を手早く運び、手際よく片づけようと云うためには、どうしたって統一と云う事と、組織と云う事と、秩序と云う事を真向に振翳さなければできない話である。例えば実業家が事業をする。そのために人夫を百人雇う。職工を千人雇う。そうして彼らの間に規律と云うものが無かったならば、――彼らのうちには今日は頭が痛いから休むというものもできようし、朝の七時からは厭だからおれは午後から出るとわがままを云うものもできようし、あるいは今日は少し早く切り上げて寄席へ行くとか、あるいは今日は朝出がけに酒を飲むんだとか各々勝手な事を、ばらばらに行動されてはせっかく一箇月でできる事業も一年かかるか二年かかるか見込が立たなくなります。