Japanische Klassiker mit Furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.039 Zeichen · 248 Bildschirme
たいていは、交錯している枝をつたって、一本の木から、隣りの木へと渡って行くので、地面へ降りなくても、かなりの移動が出来るようである。しかし広い道路を横切る時は、そうばかりとも行かないので、一旦地面へ降りて、路面を横切って、向う側へ行く。自動車が走っている鋪装道路の上を、木鼠が長い尾をひきながら、ちょこちょこと走っている景色は、映画で見るアメリカ風景とは大分ちがっているが、これもまたアメリカなのである。
小鳥の種類と数の多いことも、この住宅地に住んでみて、初めて気のついたことである。うちでは烏といっているが、山鳩くらいの大きさの真黒な鳥が、ずいぶんたくさんいる。黒鳥というのだそうである。十月の初め頃には、何の実をついばみにくるのか知らないが、何百羽と群をなして、やってきたことがある。胸の赤いアメリカ駒鳥は群をなすことはないようであるが、いつでも二、三羽裏庭の芝生にやってきている。たいへん姿勢のよい鳥である。それから瑠璃鳥のような色の鳥もよくくる。その外名前の知らない鳥がたくさんいて、ちょっと算えただけでも、十種類くらいの小鳥がくるようである。大都会の近くには、烏と雀しかいないもののように思っていたので、初めはずいぶん珍しかったが、もうすっかり馴れてしまった。