Japanische Klassiker mit Furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.039 Zeichen · 248 Bildschirme
紺色といっていいほどの濃い青色をしている。乾燥しきった周囲の岩山と荒野とは、一面に白茶けた景色である。その中で、この黒いばかりに濃い水の色が、非常に強く反影している。さらに奇異の感じを与えるのは、この湖の周囲に、白灰色の広い渚がぎらぎらと輝いている景観である。湖がかなり急速に干上りつつあることを示す景色である。対岸は岩山がけわしい崖になって、湖に入っている。その岩壁には、湖面に沿って、沈澱物の真白な線が見える。近年の湖面の低下を示すものなのである。
シエラ・ネバダの高地の図
この湖には真中に島があり、その近くにピラミッド形の白い岩が、湖面から高く突き出ている。この岩が湖の名前の起りである。湖岸には、白い沈澱物の奇怪な形の「岩」が、たくさんある。ビーズレイ博士は、温泉作用によるものであろうといっていたが、いかにも不思議な構造の沈澱物である。
ネバダのこの地方には、あまり昔でない頃、大きい湖がたくさんあり、それが現在は干上りつつある。もっともその速度は、渚の景色などから想像されるよりは、案外遅いそうである。出口のない湖であるから、もちろん塩湖であるが、その濃度も大したことはないという。