Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme
「えいッ!」
と迸しらせた空気合いとともに、打ちこむと見せてサッ! と引くが早いか、
「先を急ぎまする、ごめん!」
ひとこと残して泰軒の方へ走り去ろうとすると、剣光、栄三郎の背後に乱れ飛んで、火事装束の武士達一丸となって追い迫ったが、先ほどからこの不意の闖入者をみとめて、泰軒を捨てて馳せ集まっていた化物屋敷の面々、今は自分の頭上の火の子だから、栄三郎ともども、ひとつに包んでかかってきた。
見ると、泰軒はむこうで左膳ひとりを相手に斬りむすんでいる。一刻も早く屋敷のそとへ! と決した栄三郎、ぶつかった鈴川方の一人をパッサリ! と割りさげておいて、泥沫をあげて左膳を襲い、そのダッとなるところをすかさず、泰軒をうながして母家の縁へ駈けあがった。
追ってくるようすはない。
一同、火事装束の新手を迎えて、何がなにやらわからないながらも、降雨の白い庭に力闘の真最中だ。
「泰軒先生ッ! 思わぬじゃまが入りました!」
「なんだ、あの連中はッ」
「やはり、乾雲坤竜をねらう輩と見えまする」
「すりゃ、左膳とあんたにとって共同の敵じゃな――しかし手ごわそうな!」
「は。残念ながらひとまずこの家は引きあげたほうが……」