Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

ときいた忠相のあたまに、電光のようにひらめいたのは、当時府内を震憾させている逆けさがけの辻斬り、その下手人も左剣でなければならない一事だった。

で、然り――という意をふくめて驚きながら栄三郎がうなずくのを見ると、忠相は、

「然らばこの一書、貴殿にお返し申すことは相成らぬ」

きっぱり断わって、さっさと懐中へしまいこんでしまった。

無体なことを! 刀にかけても奪還せねば! と栄三郎が面色をかえてつめよった時、見ると、相手のつれらしい侍が急ぎ足に近づいてくるので、残念ながらこの曰くありげな二人に挟まれて、種々問いただされてはよけいなあやまちを重ねるのみと、栄三郎は倉皇として忠相を離れ、逃げるように露地の奥へ消えていった。

「御前、こんな所にいらっしゃろうとは存じませぬゆえ、ほうぼうおさがし申しましてござります」

という声に、忠相がふり向くと与吉を追っていった伊吹大作である。

多勢とともに追跡してみたが、なにしろあの人出、一度は旅合羽へ手をかけたもののスルリと抜けられて、ついそこの通りでとうとう与吉の影を見失ったという。

「面目次第もござりませぬ、いやはや掏摸をはたらこうというだけあって、なんと身軽なやつで」