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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

これに要する土は、黒谷のものがよしとされていること、あまねく人の知るところだ。

この反りと焼刃の工程。

もとより刀剣の胎生に大切なところで、これによって鋭利凡鈍も別れれば、また鍛家の上手下手もきまろうというのだが。

それよりもいっそう重大なのが、次順の湯加減、一名刃渡しである。

やいばわたし……鍛刀中の入念場。

まず水槽に七、八分めばかりの清水をたたえ、火床には烈火をおこし、水は四季に応じてその冷温を加減する――これすなわち湯かげんの名あるゆえん。

春、二月の野の水。

秋、八月の野の水。

これと同じくすることがかんじんだ。そうしてしたくができれば、本鍛冶が、元から鋩子さきまで斑なく真紅に焼いた刀身を、しずかに水のなかへ入れるのだが、ここが魂の込め場所で、この時水ぐあい手かげん一つで刃味も品格も、すべて刀の上あがり不あがりが一決するのだから工手は、人を払って一心不乱に神仏を念ずるのがつねだった。

こうして、やいば渡しも終われば。

荒砥にかけて曲りをなおし、中心にかかって一度砥屋に渡し、白研までしたのを、こんどはやすりを入れて中心を作る。この中心ができあがったうえでさらに研ぎをしあげ、舞錐で目貫穴をあけ銘を打ち、のち白鞘なり本鞘なりに入れて、ようよう一刀はじめてその鍛製の過程を脱する――のだが!