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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

おもしろい芝居。ホホホホ、ねえ殿様、いかがでございます」

鈴川源十郎、黙って煙草を輪に吹いている。

お藤のはらでは。

左膳へ人づてに弥生の住所を知らせてやれば、かれはすぐさま、とるものもとりあえず子恋の森へ駈けつけるに違いない。そうすれば先には、五人組をはじめ豆太郎というお化け野郎までそろっていることだから、きっと左膳は窮地におちいって、ひょっとすると乾雲はおろか、生命までも失うようなことになるかも知れない――それがいまの自分としては、あくまでもこの恋をしりぞける左膳に対して何よりの、そして唯一の報復であると、お藤は固く思いこんでいるのだ。

で、躍起となって、源十郎にすすめている。

「あたしも、あんな隻眼隻腕のお国者に馬鹿にされどおしで、このまますっこんじゃいられませんや。こうして丹下様をひどいめにあわして仇敵さえとってしまえば、あたしもやばい身体ですからしばらく江戸の足を抜いて、どこか遠くへ長いわらじをはくつもりでおりますのさ。まあ、これが櫛まきお藤のお名残り狂言でございますよ」

源十郎も、しだいに乗り気になって、

「それで、お艶を探し出す助力と交換に、弥生の居所を知らせてやろうともちかけるのだナ」