Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くさかようこのたんじょうとしぼう

久坂葉子の誕生と死亡

久坂 葉子

Lesen Sie 久坂葉子の誕生と死亡 (くさかようこのたんじょうとしぼう) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.580 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

然し私の脱退した理由は、私自身の感情の波で、V誌に肌があわなかったのではない。雨が降っていた。私は富士氏と握手をして、市民教室を出てバスに乗った。ひどくバスの中で泣いた。孤独になって、もう一度やりなおそうと、悲痛な決心をしたものの、途端に、V会脱退を後悔したものだ。それから暫く、私の空白時代である。私は、クラブ化粧品の広告部に、月六千円で嘱託にやとわれた。そしてすぐ、NJBへ月七千円で嘱託にやとわれた。私は、ガタガタした生活をはじめた。前者の仕事は、嘘をいかにうまくほんとらしく思われるかということで、化粧品を片っぱしから讃美し、その化粧をほどこしたら、あなたは、クレオパトラのようになれるんだ、ということを、簡単な文句でかくのだ。だが私は、半年つとめていて、一つも仕事をしなかった。一週間に二度か三度、デスクの前にすわり、外国の雑誌をぺらぺらめくり、一時間したら帰っていた。それでも月給をくれたのだから有難い話だ。さて、後者の仕事は、はじめ、保険の外交員のようなことをしていた。放送をおたのみしますと、デザイナーや美容師にたのむのだ。彼女等はとびきり上等の服をきこんでいたが、とびきり下等な人間共であった。