Japanische Klassiker mit Furigana
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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
Lesen Sie 二、〇〇〇年戦争 (にせんねんせんそう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.367 Zeichen · 69 Bildschirme
彼は、隊中で一等元気な、そしてよく訓練せられた軍人であった。
「おお、モグラ下士か、どうした、お前は」
「はい、今、落ちてきたのはロケット爆弾だということを知りました。それで、そのことを本営へ報告しようと思うのですが、通信兵が見つかりません」
「通信兵なら、さっきまで、おれの傍にいたんだが……」
と、燃えあがる火光をたよりに、あたりを見廻したが、通信兵の姿は、見えなかった。
「中尉どの、仕方がありませんから私が連絡所まで行ってまいります」
「よし、行ってこい」
と、カモシカ中尉は、言下にいったが、
「おい、ちょっと待て、今のがロケット爆弾だということを、お前はどうして知ったのか」
「いや、それは、ちゃんとこの眼で、見たんです。あそこへいけば、まだ残っているはずですが、後の方になって、眼の前へどーんと一つ落ちてきた奴が、不発弾でしてね、トーチカの斜面を、ごろごろと転がりおちてきましたよ。それではっきり見たんです。なにしろ、あの奇妙な形ですから、ははあロケット爆弾だなと、すぐ気がつきました」
「ふん、じゃあ、たしかだな」
「たしかもたしかも、大たしかです。しかし、いくら敵の爆弾にしろ、不発弾があるなんて、みっともないですね」