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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふたりのきょうだい

二人の兄弟

島崎 藤村

Lesen Sie 二人の兄弟 (ふたりのきょうだい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.177 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

それから細い竹を切って来まして、それで二本の釣竿を造りました。

「針と竿が出来ました。今度は糸の番です。」とお爺さんは言って、栗の木に住む栗虫から糸を取りました。丁度お蚕さまのように、その栗虫からも白い糸が取れるのです。お爺さんは栗虫から取れた糸を酢に浸けまして、それを長く引延しました。その糸が日に乾いて堅くなる頃には、兄弟の子供の力で引いても切れないほど丈夫で立派なものが出来上りました。

「さあ、釣りの道具が揃いました。」と言って兄弟に呉れました。

二人の子供はお爺さんが造った釣竿を手に提げまして、大喜びで小川の方へ出掛けて行きました。小川の岸には胡桃の木の生えて居る場所がありました。兄弟は鰍の居そうな石の間を見立てまして、胡桃の木のかげに腰を掛けて釣りました。

半日ばかり、この二人の子供が小川の岸で遊んで家の方へ帰って行きますと、丁度お爺さんも木を一ぱい背負って山の方から帰って来たところでした。

「釣れましたか。」とお爺さんが聞きますと、兄弟の子供はがっかりしたように首を振りました。賢いお魚は一匹も二人の釣針に掛りませんでした。

その時、兄弟の子供はお爺さんに釣りの話をしました。