Japanische Klassiker mit Furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Lesen Sie 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 113.429 Zeichen · 227 Bildschirme
片道八キロ、大人のことばで二里という道のりは、一年生の足の経験でははかりしれなかった。とほうもない遠さであり、海の上からは一瞬で見わたす近さでもある。ただ氏神さまより遠いということは、少しこわかった。彼らはまだ、だれひとり一本松まで歩いていったものがないのだ。その途中にある本村の氏神さまへは、毎年の祭に、歩いたり、船にのったりしてゆくのだが、そこから先がどのくらいなのか、だれも知らない。たったひとり仁太が、ついこないだ一本松より一つ先の町へいったことがある。しかしそれは、氏神さまの下からバスにのって、一本松のそばを通ったというだけのことだった。それでもみんなは、仁太をとりまいた。
「仁太、氏神さまから一本松まで、何時間ぐらいかかった?」
すると仁太は、得意になって、あおばなをすすりもせずに、
「氏神さまからなら、すぐじゃった。バスがな、ぶぶうってラッパ鳴らしよって、一本松のとこ突っ走ったもん。まんじゅう一つ食うてしまわんうちじゃったど」
「うそつけえ、まんじゅう一つなら、一分間でくえらァ」
竹一がそういうと、川本松江が西口ミサ子に、「なあ」と同意をもとめながら、