Japanische Klassiker mit Furigana
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はたちのエチュード
二十歳のエチュード
原口 統三
Lesen Sie 二十歳のエチュード (はたちのエチュード) von 原口 統三 (はらぐちとうぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.578 Zeichen · 125 Bildschirme
二十歳のエチュード
訣別の辞に代えて
衆人皆有以。而我独頑似鄙。我独異於人。而貴食母。
――老子第二十絶学無憂章――
訣別の辞に代えて
ところが今日、僕はふと「寒い」と思ったのだ。
僕はきっと夢を見て来たのに違いない。
―Etudes ※(ローマ数字1、1-13-21)―
一明君
「自己の思想を表現してみることは、所詮弁解にすぎない」
右の最後の反省と共に、僕はこの小さな三つのノートを、君の手に渡そうと思う。
長い間筆を捨てて来た僕が臨終の直前まで来て、まだ一度も試みたことのないこうした感想録を作らずにおれなかったのは、やはり弱気の蛆が湧いたためだろう。いつも罵倒していた「老耄れの繰り言」を、僕もまた実行したわけだ。九月の二十四日から今日まで、僕は寸暇も休まずに書き殴って来た。僕の心にはまだ書きつづけたい気があるし、これを整理して壮麗な文体で一つの作品を残したいとも思った。けれども、改むるに憚るなかれ。僕は今その意図を棄てねばならない。
君に渡すとすれば、もっと綺麗に、粗雑な文体も直した上で手放したいのだが、僕にはもうその気力がないのだ。我慢して受けてくれたまえ。
君はおぼえているだろうが、僕はよくドイツ人の悪口を言うときにこう語ったものだった。