Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にひゃくとおか

二百十日

夏目 漱石

Lesen Sie 二百十日 (にひゃくとおか) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.466 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

雨と風のなかに、毛虫のような眉を攅めて、余念もなく眺めていた、圭さんが、非常な落ちついた調子で、

「雄大だろう、君」と云った。

「全く雄大だ」と碌さんも真面目で答えた。

「恐ろしいくらいだ」しばらく時をきって、碌さんが付け加えた言葉はこれである。

「僕の精神はあれだよ」と圭さんが云う。

「革命か」

「うん。文明の革命さ」

「文明の革命とは」

「血を流さないのさ」

「刀を使わなければ、何を使うのだい」

圭さんは、何にも云わずに、平手で、自分の坊主頭をぴしゃぴしゃと二返叩いた。

「頭か」

「うん。相手も頭でくるから、こっちも頭で行くんだ」

「相手は誰だい」

「金力や威力で、たよりのない同胞を苦しめる奴らさ」

「うん」

「社会の悪徳を公然商売にしている奴らさ」

「うん」

「商売なら、衣食のためと云う言い訳も立つ」

「うん」

「社会の悪徳を公然道楽にしている奴らは、どうしても叩きつけなければならん」

「うん」

「君もやれ」

「うん、やる」

圭さんは、のっそりと踵をめぐらした。碌さんは黙然として尾いて行く。空にあるものは、煙りと、雨と、風と雲である。地にあるものは青い薄と、女郎花と、所々にわびしく交る桔梗のみである。