Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にひゃくとおか

二百十日

夏目 漱石

Lesen Sie 二百十日 (にひゃくとおか) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.466 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

その自然木の彎曲した一端に、鳴海絞りの兵児帯が、薩摩の強弓に新しく張った弦のごとくぴんと薄を押し分けて、先は谷の中にかくれている。その隠れているあたりから、しばらくすると大きな毬栗頭がぬっと現われた。

やっと云う掛声と共に両手が崖の縁にかかるが早いか、大入道の腰から上は、斜めに尻に挿した蝙蝠傘と共に谷から上へ出た。同時に碌さんは、どさんと仰向きになって、薄の底に倒れた。

五

「おい、もう飯だ、起きないか」

「うん。起きないよ」

「腹の痛いのは癒ったかい」

「まあ大抵癒ったようなものだが、この様子じゃ、いつ痛くなるかも知れないね。ともかくも饂飩が祟ったんだから、容易には癒りそうもない」

「そのくらい口が利ければたしかなものだ。どうだいこれから出掛けようじゃないか」

「どこへ」

「阿蘇へさ」

「阿蘇へまだ行く気かい」

「無論さ、阿蘇へ行くつもりで、出掛けたんだもの。行かない訳には行かない」

「そんなものかな。しかしこの豆じゃ残念ながら致し方がない」

「豆は痛むかね」

「痛むの何のって、こうして寝ていても頭へずうんずうんと響くよ」

「あんなに、吸殻をつけてやったが、毫も利目がないかな」