Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にひゃくとおか

二百十日

夏目 漱石

Lesen Sie 二百十日 (にひゃくとおか) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.466 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

「そら出た。華族や金持ちの出ない日はないね」

「いや、日に何遍云っても云い足りないくらい、毒々しくってずうずうしい者だよ」

「君がかい」

「なあに、華族や金持ちがさ」

「そうかな」

「例えば今日わるい事をするぜ。それが成功しない」

「成功しないのは当り前だ」

「すると、同じようなわるい事を明日やる。それでも成功しない。すると、明後日になって、また同じ事をやる。成功するまでは毎日毎日同じ事をやる。三百六十五日でも七百五十日でも、わるい事を同じように重ねて行く。重ねてさえ行けば、わるい事が、ひっくり返って、いい事になると思ってる。言語道断だ」

「言語道断だ」

「そんなものを成功させたら、社会はめちゃくちゃだ。おいそうだろう」

「社会はめちゃくちゃだ」

「我々が世の中に生活している第一の目的は、こう云う文明の怪獣を打ち殺して、金も力もない、平民に幾分でも安慰を与えるのにあるだろう」

「ある。うん。あるよ」

「あると思うなら、僕といっしょにやれ」

「うん。やる」

「きっとやるだろうね。いいか」

「きっとやる」

「そこでともかくも阿蘇へ登ろう」

「うん、ともかくも阿蘇へ登るがよかろう」

二人の頭の上では二百十一日の阿蘇が轟々と百年の不平を限りなき碧空に吐き出している。