Japanische Klassiker mit Furigana
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にじゅうしんぞう
二重心臓
夢野 久作
Lesen Sie 二重心臓 (にじゅうしんぞう) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.188 Zeichen · 129 Bildschirme
笠のオヤジの生蕃小僧問題なんかホッタラかしちゃって、座員の寺本に電報を打って、この特等席を二つ取ってもらって、その返事を見てから大急ぎで帰って来たんだがね。その途中で美鳥にあの電報を打ったのさ」
「道理で……あたし、ちょっと意味がわからなかったわ。だって『スグテラモトニデンワセヨ』っていうんですもの。あたしアンナ女たらしの役者の人に会わなくちゃならないのかと思ってヒヤヒヤしちゃったわ」
「美鳥は相変らずお固いんだね」
「笠さんは今、どこに居らして?」
「モウ帰って来ている筈だがね。越中の立山に居たんだが」
「アラ。マア。あんな処へ……」
「ウン。どうやらお前の予言が当ったらしいんだ。俺は呉羽さんから良い加減ドンキホーテ扱いにされていたらしいんだ」
「まあ……どうして……」
「どうしてって馬鹿な話さ。笠支配人は何でもないんだよ。僕があの脚本を書上げると直ぐに、彼奴に取りかかってやったんだ。犯人は貴様だろう……って威嚇し付けてやったら、一ペンに青くなっちゃってね。色々弁解しやがるんだ。下らないアリバイなんか出しやがってね……そのうちにドウモ此奴は生蕃小僧なんて恐れられるようなスゴイ人物じゃないらしいって感じがして来たんだ。