Japanische Klassiker mit Furigana
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ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.512 Zeichen · 43 Bildschirme
で、いよいよ一昨日、職長はわたしに向かって四階の空き部屋二十七号室へ社長を呼び出しておくから、四時五分ごろに来るがよいと申しました。わたしははじめ、他の二人の工員とともに訪ねるつもりでおりましたが、ふと気が変わってわたし一人で訪ねることにしました。というのは、西村に恐怖を起こさせてやろうと思ったからです。すなわち、わたしはわたしの父の姿になって訪ねようと思ったのです。で、父の唯一の形見の将校マントと鳥打帽を冠り棍棒を携え、いわば変装して出かけましたが、それやこれやで少し時間が遅れて、四時二十分ごろに二十七号室のドアを開けました。するとその時、西村はその隣の部屋との境にあるドアをちょうど開けたところでしたが、わたしの姿を見るなり、あっ、瀬川! と大声で叫んで隣の部屋へ逃げ出そうとしましたので、逃がすものかと思って追いかけた拍子に、わたしはそこに落ちていた丸い棍棒を踏んでどたりっと倒れました。その時、自分の手にしていた棍棒を離したのです。さて、起き上がって西村はどこへ行ったかと、隣の部屋のドアを開けると、意外にも窓を開けて飛び降りるところでした。あっ! と言ったがもう遅かったのです。