Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じんがいまきょう

人外魔境

小栗 虫太郎

Lesen Sie 人外魔境 (じんがいまきょう) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.384 Zeichen · 42 Bildschirme

Aozora Bunko

「では、どうして、カムポスと一勝負という気になりましたね。貴女に、五十万ミルぐらいの金は何でもないでしょうが」

「それは」とロイスの顔がきゅうに火照ってきて、「カムポスさんが、ご覧になった水棲人の話。あれを聴いて、私がなんでそのままに出来るでしょう。水棲人の胸にあった拳形の痣と、ちょうど同じものが三上にもあるのです」とこみあげてくる激情の嵐に、ロイスはもう、吹きくだかれたよう。

「ですから、カムポスさんは三上をみたんでしょう。あの水棲人とは、三上ですわ」

とたんに、室内がしいんとなった。三上が、魔境「蕨の切り株」にいて、水棲人とは※(疑問符感嘆符、1-8-77) 沼土の底にいて、なおかつ生きられるとすれば、三上という男はさいしょからの化物だ。すると、そこへカムポスがううんと嘆声を発して、

「では、ロイスさん、こっちの話をしますからね。私が、なぜあなたに対して勝とうとはしなかったか、勝てば、勝てたのをなぜ負けたかというと……、ロイス・ウェンライトという夢にも出る名の婦人が、貴女だと始めて知ったからです。

水棲人が、私に投げてよこした葉っぱの化石みたいなものには、じつをいうと一面の文字が書かれてあった。