Japanische Klassiker mit Furigana
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じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
Lesen Sie 人外魔境 (じんがいまきょう) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.713 Zeichen · 205 Bildschirme
イタリア・メドナ大学の有名な動物学の、この先生はなにものを待っているのだろう※(疑問符感嘆符、1-8-77) 焦れきって顎髭からはポタリポタリと汗をたらし、この気に犬のように喘いでいる。
「座間君、カークが僕になにを見せようというのだね。僕が、アッと魂消るようなものというから船を下りたんだが……」
「秘中の秘です。なんとでも、先生のご想像にお任せしましょう」
「じゃ、オカピか、ゴリラかね」
「はっはっはっは、そんな月並みなものなら、お引き止めはしませんよ」
座間はただ、さも思わせぶったようににたりにたりと微笑んでいる。彼は、三十をでたばかりの青年学徒、小柄で、巨きな顔で、やさしそうな目をしている。しかし、一目肌をみればそれと分るように、座間は純粋の日本人ではない。三分混血児――アデンの雑貨商だった日本人の父、黒白混血のイタリア人を母とした三つの血が、医専を日本で終えても故国にはとどまらず、はるばる熱地性精神病研究にモザンビイクへきたのであった。
といるわいるわ、女には舞踏病の静止不能症、男には、マダガスカル特有の“Sarimbavy”や“Koro”そこへ、モザンビイク一の富豪アマーロ・メンドーサの援助があり、ついに研究所をひらき土着の決心をした。