Japanische Klassiker mit Furigana
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しぐれがさ
人情武士道
山本 周五郎
Lesen Sie 人情武士道 (しぐれがさ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.700 Zeichen · 51 Bildschirme
「ですからそれは、それゆえお叱りを受けるかと」
「なにがお叱りだ、身のほどを弁えろ身のほどを、縁談などというものはな、おのれの身の始末がついて、一人まえの世間付き合いが出来る者のすることだぞ、其方はなんだ、自分の身もかたまらぬ謂わば半人まえの」
「呶鳴るのはお止し下さい」至もそろそろ始まって来た、「拙者が若輩者だということは自ら認め、初めにそうお断わりしてあります、なにも好んで縁談を持ち込んだのでもなし、仲立ちをしようと申上げたわけでもありません、八木に頼むと云われて是非なく、ただ彼の望んでいるところをお取次ぎ申しただけです」
「それ、そ、それが出過ぎ者だと云うのだ、分を知っている者ならそんな話は辞退するのが当然、だいたい其方は先日のことにしても出過ぎておる、なにがゆえに」
「先日の話と是とは違います、これは」
「違わん、儂が云うのは其方が出過ぎ者で」
「失礼ですが呶鳴るのは止して下さい」
「呶鳴ろうと呶鳴るまいと儂の勝手だ、儂の呶鳴るのまで邪魔をするな、貴様は自分でぎゃんぎゃん喚いていながら他人のことは直ぐに呶鳴るのなんのと申す、役目の方でもその通り、実際貴様くらい使いにくいやつは二人といないぞ」