Japanische Klassiker mit Furigana
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にんげんひょう
人間豹
江戸川 乱歩
Lesen Sie 人間豹 (にんげんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 155.989 Zeichen · 311 Bildschirme
君たちというのは、つまり『人間豹』の一味のことなんだが」
それを聞くと大男は唇の隅で嘲笑った。
「フフン、それを今気づいたのかね。遅かったねえ。するとお前さんはゆうべじゅう助けのくるのを心待ちにしていたんだね。フフン、そいつは虫がよすぎらあ」
事実、明智はそれを不思議に思っていた。彼がこの空き家にはいったまま、いつまでも出て行かないのを知ったら、あのおかみさんはこの事を警察へ訴え出るに違いないと思っていた。だが、いつまで待っても救いのこないところを見ると、あのおかみさんそのものが賊の一味であって、明智をこの空き家へ誘い込むために、巧みなお芝居をうったとしか考えられぬ。あのとき家主に断わってきたというのも、でたらめだったに違いない。
「ホウ、なかなかやるねえ。あの女は名優だよ」
明智は感に堪えて言った。
「すると、このうちの借り主というのは君だったのかい。僕は恩田自身がここにいるんだと思ったが」
「そう見せかけたのよ。でなくっちゃあ、けだものは罠にかからないからね。おれがこのうちの主だよ。おれのほかには猫の子一匹いないのさ」
「ホウ、君一人か。それで怖くないのかい。