Japanische Klassiker mit Furigana
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「のぶこ」そうさくメモ(に)
「伸子」創作メモ(二)
宮本 百合子
Lesen Sie 「伸子」創作メモ(二) (「のぶこ」そうさくメモ(に)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.904 Zeichen · 6 Bildschirme
八月六日 九十五度 西村さん、
自分のヒステリー的傾向。
十日にかえる。自分辛く、顔を見るのが苦痛。うまく笑えず H、A、
西村、「二三度斯ういうことをくりかえして居るうちに、年をとってしまう人かな」涙をながす
若し再び生きてかえれるなら、自分は忻んで死ぬ、死んで、この苦しい境遇をかえ、新しい芽のように、新生涯をふみ出すだろう。
八月十三日 A、淋しいから林町からかえれ、という。
八月十八日 那須に十一時の夜行で立つ。車中、五六人の東山行の団隊、丸い六十近いおどけ男、しきりに仲間にいたずらをする。紙切を結びつけたりして。
那須
登山 三日目
四五日目、Aの退屈、夏中出来なかった仕事のエキスキュースにされる。不快
六日目 ひどい雨、あのまっくらな雨
うらの崖、熊ささ、しぶき、かけひの湯の音
七日目、Aかえる、自分もう少しなおしたい、そこへ部屋があいたと番頭来る。「ここだけの金を払ってるんだから動く必要はない、どうせあとに人が入るのだろう」
見晴し台での話、
「夏じゅう、すっかり、旅行で費してしまう。――自分のために来たのでもないのに」
「自分のためでなくていやならすぐ、かえって頂戴!」