Japanische Klassiker mit Furigana
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よれいはつたび
余齢初旅
上村 松園
Lesen Sie 余齢初旅 (よれいはつたび) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.003 Zeichen · 32 Bildschirme
抗州の銭塘江には橋が懸っていたが、事変の時、敵兵がその真中のところを爆破して逃げてしまったので、そこで中断されて河中に墜落していた。ホテルの近くに山があって、その山中に道士が棲んでいる。昔から絶えず棲んでいるという話であったが、私は都合が悪くてそれを見にゆけなかった。
鎮江に甘露寺と金山寺がある。甘露寺からみると下が湖水になっていて、芦や葭がずっと生えている。この芦や葭をとって細工物をするのだという。こういう細工物の産出額は相当大きな金額にのぼるのだそうで、だからここでは芦や葭を非常に大切にするのだということであった。金山寺はずいぶん大きな寺であった。相当遠いところではあったが、自動車で楽にみることが出来た。
甘露寺へ行くと、石の段がずっと上まで続いている。石段の登り口のあたりにきたない民家がある。そこから四つぐらいから十までくらいのまずしい子供たちが出て来て、その石段をのぼるのに参詣者の腰を後から両手で押してくれるのであった。そして貰う駄賃がこの子供たちの収入になるのであった。その中にやはり貧しい子供には、昔の唐子をおもわせるような髪をしたのがいた。