Japanische Klassiker mit Furigana
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Lesen Sie 党生活者 (とうせいかつしゃ) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.537 Zeichen · 130 Bildschirme
――「大量馘首絶対反対だ!」「ストライキで反対せ!」……あとは然し皆の声で消されてしまった。赤と黄色のビラは陽をうけて、キラ/\と光った。ビラが撒かれると、みんなはハッとしたように立ちどまったが、次にはワアーッと云って、ビラの撒かれたところへ殺到してきた。すると、そのうちの何十人というものが、ムキになって拾いあげたビラを、てんでに高く撒きあげた。それで最初一カ所で撒かれたビラは、またゝく間に六百人の従業員の頭の上に拡がってしまった。――こんなことがあるだろうと、予め屋上の所々に立ち番をしていた守衛は、「こら、こら! ビラを拾っちゃいかん!」と声を限り叫んで割り込んできたが、さて誰が撒いたのか見当がつかなくなってしまった。見ると誰でも、かれでもビラを撒いているのだ。
仕方のなくなった守衛は、屋上からの狭い出口を厳めて、そこから一人ずつ通して首実験をしようとしたが、そんなことをしていたら一時間経っても仕事が出来ない。皆は、太いコンクリートの煙突から就業のボーが鳴り出すと、腕を組んでその狭い入口めがけて「ワッショ、ワッショ!」と押しかけてしまった。そうなれば、守衛には最早どうにも手がつかなかった。