Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうえんのはなとどくが

公園の花と毒蛾

小川 未明

Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme

Aozora Bunko

細かな葉が、かわいらしい、清らかな歯を見せて笑っているように、微風に揺らいでいました。花は、あたりのようすがまったく変わってしまったのを知りました。あのさびしい、うす寒い高原から、永久に別れてしまったことが疑われるような、そして、そういうことはあり得ないような、ただなんとなく、おちつきのない気持ちでいましたから、小鳥に対して、十分のお礼や、お別れの言葉すらいうことを忘れてしまいました。

「さようなら。」と一声いい残して、小鳥の影は、いずこへともなく飛び去ってしまいました。

花は、不安な、悩ましい一夜を送りました。しかし、花は、「ついに憧れていたところへきた。」と考えると、急に、いきいきとした気持ちになるのでした。そのうちに、夜がほのぼのと白んで、太陽が上がった。このとき、花は、どんな光景をながめたでありましょう。

その日から、この花の生活は、一変したのでした。花壇には、赤や、黄や、紫や、白や、さまざまな色彩の花が、いっぱいに咲いていました。とこなつの花は、それらの花をいままで見たことがありません。みんな自分よりは、脊が高くて、いい匂いのする美しい花ばかりでありました。