Japanische Klassiker mit Furigana
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せいりょくのちゅうしんをぎかいにうつすべし
勢力の中心を議会に移すべし
大隈 重信
Lesen Sie 勢力の中心を議会に移すべし (せいりょくのちゅうしんをぎかいにうつすべし) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.243 Zeichen · 17 Bildschirme
あるいは子孫も偉いかも知らぬが、それにしてもやはり後代から眺むると、祖先は偉く見ゆる。そこで、自己の領地を維持するに自己の力のみで足らぬと見ると、祖先を担ぎ出すが例となる。祖先は死してもその遺霊がなおこの領地を守るという。すると、近所の部落では昔その祖先に苛められて来ている故、慄然として声を聞いて怖るる。かかる必要から祖先崇拝は起っていると思う。即ち、死せる祖先を利用したものである。これと同様に、山県公も今日利用されているんでなかろうか。世間で見るほどにもはや勢力はないんである。
すれば、閥族の勢力は直ちに瓦解すべきであるが、何故にせないかというに、それはこれまさに中心移動の時に当って中央の力、即ち政府の力は衰え形だけ保つと同様であるのに対して、この中心の力に代るべき地方の力、即ち政党の力もまた同様に薄弱であるからである。政府と政党との形のみは大きいけれども、真の力は何処に在るか分らなくなっている。即ち両々相対して、国家の中心のまさに移動せんとする時に、形だけ徒に大きく実質のこれに伴わぬという事が、抑々今日の如き混沌たる状態に立至る根原である。由来、人心が倦み労れている。