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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

「不愍とは何んだ。何が不愍だ」

「この子を捕らえた仲間達は、戦勝を祈る犠牲だと申して、この子を神の拝殿の前で焼き殺そうと致しました、見るに見かねてこの私が命乞いを致したのでございます。私は祭司でござります。神の御旨はこの私が誰よりも一番存じております。神は助けよと申されました」

祭司バタチカンはこう云いながらジョン少年を引き寄せようとした。

酋長オンコッコは月形をした長い太刀を引き抜いたが、左の腕でジョン少年を捕らえ、自分の方へ引き寄せた。怯えて泣くジョン少年。バタチカンはひざまずいて何やらブツブツ云い出したのは神へお祈りでもするのであろう。

オンコッコは力をこめてジョン少年の胸の辺を偃月刀で突き刺そうとした。とにわかに手が麻痺れた。

「お待ちなされい!」と沈着いた声。紋太夫が背後に立っている。オンコッコの腕は紋太夫の手の中にしっかり握られているのであった。

「女子供には罪はない。女子供は非戦闘員でござる。助けておやりなさるがよい」紋太夫は静かに云った。

「おお助けよとおっしゃるなら助けないものでもござらぬが、それには償いがいり申すぞ」オンコッコは憎さげに云う。