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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

「ご用聞きには惜しいわね」などとお三どんは仙介のことを、仲働きへ噂したりして、仙介の評判は来た日から良かった。がしかしお菊だけは、その仙介を胡散そうに見た。

「あの男の眼付き、気に食わないよ。それにさ、手の指が白すぎるよ。食わせもののご用聞きだよ」などと云って警戒した。

こうして今日の日の前日になった。

この日も大日坊はやって来て、お島の前で祈祷したが、それが終えると奥へ行き、勘三とお菊と三人で、何やらヒソヒソ話し出した。それから酒になったようである。

「大日坊、今日は泊まっておいで」

などという勘三の声が聞こえた。

「そうねえ、大日坊さん泊まって行くがいいよ」

お菊の声も聞こえたが、何んとなく不安そうな声であった。

「姉ちゃん、お庭へ行って遊びましょうよ」

こういう間にお島の部屋では、お島にとっては姪にあたる、八歳のお京という可愛らしい娘が、お島に向かって甘えていた。

六

お島は寂しいところから、一つは姪のお京の家が、貧しい生活をしているところから、お京を寮へ引き取って、玩具の人形でも愛するようにして、ずっと以前から育てて来た。お京は愛くるしい性質で、悪戯もしたがその悪戯さえ、可愛らしく見えるという性であった。